ホーリズム
ホーリズム(Holism、ギリシア語で全体、総和を意味する言葉に由来)または全体論(ぜんたいろん)とは、ある系(生物、化学、社会、経済、精神、言語)は、その構成要素のみにより説明されるものではない、すなわち部分が系全体の振る舞いを決定しているのではなく、系全体が部分の振る舞いを決定しているとする考えであり、還元主義と対立する。
かつてドイツの統計学者ジュースミルヒは人口の統計をとって観察した結果、死亡率および出生率、男女の出生比が一定になることを発見、このように全体の規則性のうち、個々の要素に還元して説明できない物を神の秩序と名付けた。ホーリズムという名前自体は、南アフリカの政治家ヤン・スマッツが還元主義生物学を批判して、化合物→植物→動物→人格→国家集団→真善美の理念、というような創造進化統合の過程の意味で使用したことがきっかけで広まったもので、これらの考え方は原子から人間社会に至るまで様々な系において成り立つことが分かっている。
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彼は自然進化論は偶然による機械的な進化であるのに対して、ホーリズムの進化論は一定の方向を持った有機的な進化、と説明されるとし、また進化を方向付ける超越的存在のようなものを想定していないすなわち自己組織性を持つものであるとしており、また、自己組織性は、家族や国家にも想定されている。ただ、この考え方の背景には彼自身が脚注の自著でこの考え方を主張することになる3年前にとっていた人種隔離政策があったと思われる。